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All about GAUDI - New Collection 2025

今春、新作 GAUDI(ガウディ)Collection が誕生しました。
デザイナー、ホアキン・ベラオの原点回帰とでも言うべき、力強くアーティで、不思議な色香さえ立ち昇ってくる様な感覚を覚えるジュエリーです。
発表から5ヶ月がたった今、改めてこの GAUDI Collection について振り返ってみようと思います。 
・・・と書きましたが、実はずーっと考えていたもののテーマがビッグ過ぎるだけに中々重い腰を上げられず5ヶ月も経ってしまったと言うのが本音。待って下さっていた方には、お待たせしました!!

Casa Batolló by Antoni Gaudí in Barcelona

そもそもなぜガウディなのか? ー そのシンプルな問いに対する答えを求め、コレクション発表に先立ちスペイン・バルセロナへ。建築家、アントニ・ガウディの代表作の一つ、カサ・バトリョを訪ねました。
ちなみにバルセロナを訪れたのは12月上旬。市内中心を走る Passeig. de Gracia(グラシア通り・さしづめバルセロナの銀座通り)のネオンがなんともノスタルジックで可愛らしくもあり。日本の煌々としたネオンに慣れている目にはとても新鮮に映ります。



ガウディとホアキンの共通項

ガウディについては数多の書籍・サイトで解説されているのでそちらをご参照いただくとして、カサ・バトリョに見られるホアキンとの類似性の面で最も印象的だったのが、やはり「曲線の在り方」でしょうか。

室内のそこかしこに絶え間なく現れる美しい曲線。ドアノブや手すりなど有機的なラインで構成されたインテリアパーツはみな「人間工学に基づいた形をしている」とのこと。芸術作品のごとき美と共に機能性も備えているということでしょう。

そしてそれはまさしくホアキンのジュエリーにも通じるポイントです。
一見、造形のユニークネスに注目が集中しがちなホアキンの大ぶりなシルバージュエリー。しかし身につけてみると、その違和感のない装着性やスムーズな着脱感は驚くべきものがあるかと思います。

実体のあるインテリアだけでなく、館内を流れる空気の循環システムまでデザインするなど、100年以上も前にSDGs的観点から建築を捉えたガウディ。人の身体のアウトラインに溶け込む様なジュエリーを作り続けるホアキン。どちらも、彼らの装置を利用する人が如何に心地良くいられるか、人が主役であることが考え抜かれているのだと思います。

その創作に欠かせない曲線こそ自然界そのものであり、ガウディもホアキンも自然をとことん探求し「ものごとの本質」を掴んだ先に作品を生み出しているのです。
ガウディとホアキン。この組み合わせは必然のことでした。

因みにこのテーマ、ホアキンの中でも長らく温めていたものだったそうです。構想から実現まで2年以上もかかったことも、同じスペイン人の偉大な芸術家に対する敬愛の念が強いからこそ、なのでしょう...(それにしても長かったです...)。

だいぶ長くなってしまったので今回はこの辺で。
次回、GAUDI Collection からいくつかピックアップし、如何にもGAUDI な見どころ(!?) を探求してみたいと思います。


最後に、今回のコレクション発表にあたりホアキンが書いてくれたメッセージを、ここで改めて紹介したいと思います。


新作コレクション GAUDI 発表に寄せて

  

私はずっと「宇宙に存在するすべての美しさは自然から生まれる。」と信じてきました。
Antoni Gaudí
もまた自然の中に美を見出した人であり、だからこそ彼の作品に魅了されずにはいられません。
自然の造形に対する尽きない探究心こそが、Gaudíのクリエーションを時代の先を行くものにした要因でしょう。彼は自然界に実存する構造を観察し、その法則性を人の手で作られる建築物に取り入れたのです。
自然は私にとって偉大な教師です。Gaudíも同じくその考えの基に表現を行ってきたのです。彼は建築のインスピレーションを自然から得、私自身も自然の中に自身のデザインの原動力と創造性を見出しています。
Gaudí曰く、自然界には直線も直角も存在しない。だからデザインにもそれらは存在すべきではない。
本物のオリジナリティとは原点に立ち返ることにある。
つまり、オリジナルとは、最初の解決策の単純さへと戻るものである” のです。

 

Joaquín Berao
April 2025

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有難うございました。
To be continued!


By NN, Director 
JOAQUIN BERAO Japan

* GAUDI Collection は こちら *

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